22/02/2026
【しぶとい菌と戦うために】
当院では、KBM嫌気性培地を用いた細菌検査を根管治療に取り入れることで、再発のリスクを極めて低く抑え、治療の成功率(予後)を科学的根拠に基づいて向上させることを行っています。
具体的にどのように成功率や治療の質に関わるのか、以下のポイントにまとめました。
〇再発リスクの低減: 根管充填(最終的な詰め物)の直前に検査を行い、細菌が「陰性」であることを確認してから処置を完了させるため、「無菌化」の裏付けが得られます。これにより、なんとなく治療を終えるのではなく、科学的な根拠を持って再発リスクが非常に低い状態で治療を終えることが可能になります。
〇難治性の原因菌の確実な検出: 根管治療の失敗や再発の原因として、高い割合で検出される「Enterococcus faecalis(E. faecalis)」というしぶとい菌が知られています。KBM培地は、通常の空気中での培養では育たない嫌気性菌だけでなく、こうした通性嫌気性菌も幅広く検出できるため、見逃しを防ぎ、適切な追加消毒を行う指標となります。
〇「見える化」による適切な処置の判断: 従来の経験や症状に頼った判断ではなく、細菌の有無を数値や結果で「見える化」します。細菌が残っていれば治療を続行し、いなければ無駄な処置を省いて完了できるため、患者さん一人ひとりに合わせた過不足のない適切な処置が可能になります。
このように、KBM嫌気性培地を使用することは、治療そのものの成功率を高めるだけでなく、患者さんにとっても「納得感」や「安心感」を持って治療を完了できるという大きなメリットがあるのです。
この投稿が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
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